概要
GNU Autoconfはシステムに最適化したconfigureファイルを生成するプログラムです。m4に依存しています。m4はUNIX系システムに標準で付属するマクロプロセッサです。GNU m4はm4 SVR4版にいくつかの機能拡張が施されています。
どちらのインストールも、./configure → make → (make check) → make installで簡単に完了します。
検証環境
CentOS |
release 5.6 (Final) |
m4 (GNU M4) |
1.4.15 |
autoconf (GNU Autoconf) |
2.68 |
m4のインストール
GNU m4のHPからソースコードをダウンロードして、インストールします。make checkはGNU m4を正常にコンパイルできたかを確認します。make installする前にmake checkしておくとよいでしょう。
# cd /usr/local/src
# wget http://ftp.gnu.org/gnu/m4/m4-1.4.15.tar.gz
# tar zxvf m4-1.4.15.tar.gz
# cd m4-1.4.15
# ./configure --prefix=/usr
# make
# make check
# make install
./configureが設定するデフォルトのインストール先は/usr/localディレクトリです。
# ./configure --help
...
Installation directories:
--prefix=PREFIX install architecture-independent files in PREFIX
[/usr/local]
一方、もともとのm4は
# which m4
/usr/bin/m4
にあるので、--prefix=/usrを指定することにより、これに準じたインストール先に変更しています。
autoconfのインストール
GNU AutoconfのHPからソースコードをダウンロードして、インストールします。
# cd /usr/local/src
# wget http://ftp.gnu.org/gnu/autoconf/autoconf-2.68.tar.gz
# tar zxvf autoconf-2.68.tar.gz
# cd autoconf-2.68
# ./configure --prefix=/usr
# make
# make check
# make install