リーダーには２種類のスタイルがあると聞いたことがあります。チームを支配しようとするボス型と、チームを導こうとするリーダー型。これらに加えて、ファシリテーター型というのを思いつきました。ファシリテーター型の特徴は、チームの行動はチームの自主性に任せつつ、チームの活動を妨げる障害を取り除くことに重点を置くことです。ボス型とリーダー型は積極的にチームに干渉しますが、ファシリテーター型はチームへの干渉をできるだけ避けます。十分に自己組織化されたアジャイルチームにおいては、リーダーはファシリテーター型のスタイルをとることが望ましいように思います。しかし未熟なアジャイルチームにおいては、ある段階まではリーダー型のスタイルをとる必要があるでしょう。アジャイルチームのリーダーは、そのチームの成長段階に応じてスタイルを切り替えていく必要があり、これがアジャイルチームを運営していくことの難しさのひとつに思われます。
